ムラサキ（茈）メダカの特徴と飼育難易度、固定率について

カテゴリー: メダカ図鑑

説明

ムラサキ（茈）メダカの特徴と飼育難易度、固定率について説明します。

ムラサキメダカは、改良メダカの中でも特に珍しい紫色の体色を持つ品種です。幹之系のメダカで、ドラゴンブルーなどをかけ合わせて作られたと思われています。この独特の色彩は、他の改良メダカでは見ることのできない特別な美しさを持っており、多くの愛好家から注目を集めています。

品種の特徴として、単純な紫色ではなく、光の角度や飼育環境によって様々な色合いを見せることが挙げられます。容器で泳いでいる時は黒っぽく見えることもありますが、適切な環境下では美しい紫色が鮮明に現れます。

ムラサキ（茈）メダカの飼育難易度はとても簡単です。ヒカリ体型なだけで普通体型とほとんど変わらないので丈夫で繁殖も簡単です。

ムラサキ（茈）メダカの固定率はやや低めです。鮮やかなアメジストのような紫色になるムラサキは少ないです。茶色の個体が多く産まれてくることも多いため、きれいな紫同士の個体を選んで交配しましょう。

ムラサキメダカの最大の特徴である紫色の体色は、非常に複雑で深みのある色彩表現を持っています。この紫色は単一の色素による表現ではなく、複数の色素が複雑に組み合わさることで実現されている特殊な色彩です。

実際に飼育している愛好家の観察によると、容器で泳いでいる時はほんとに黒っぽく見えるものの、光の当たり方や観察角度によって美しい紫色が浮かび上がることが確認されています。この色彩の変化も、ムラサキメダカならではの魅力の一つです。

頭部の色彩も重要な特徴で、紫色の体色に調和した美しい色合いを示します。特にスーパー幹之程度の体外光を持つ個体では、頭部の紫色を観賞できるため、フルボディ化よりもスーパー止まりが望ましいとされています。

色彩の発現には個体差があり、濃い紫色から淡い紫色まで様々な濃淡が見られます。優良個体では、全身に均一で美しい紫色が現れ、改良メダカとしての高い観賞価値を持っています。