説明
今回は、五式 typeRの飼育や繁殖、固定率などについて説明します。
五式メダカとは?五式メダカの特徴や作出背景
五式メダカとは、「しいらメダカ」の岡本剛さんという方が「黒峰」や「栗神」などの黒い品種のメダカをかけ合わせて作出されました。
五式は、黒い網目状の模様が入る「ブラックリム」が特徴的なメダカです。さらにヒレや体色の一部がオレンジ色に染まります。このことから、錦鯉の「五色」のようなメダカを目指して「五式」と命名されたようです。
五式メダカは背地反応(容器の色に合わせて体色を変化すること)がないため、白い容器に入れても色落ちしないのが特徴です。
同じ黒系のメダカでも、オロチなどとは違った感じに育つため根強い人気があります。私も五式メダカをたくさん累代飼育しています。
五式メダカの飼育について
五式メダカは丈夫で卵を沢山卵を産みます。また、体も丈夫で飼育しにくいことはありません。ただ、私の場合ですが、五式ヒレ長の中にヒカリ体型の個体が産まれました。
さらにヒカリの針子は成魚になるまでに全員落ちてしまいました。このようなこともあるのですが、稚魚まで無事に成長した五式メダカはとても丈夫で病気にもかかりにくいでしょう。
五式メダカの繁殖について
五式メダカの繁殖について説明します。前述の通り五式メダカはたくさん卵を産みますし稚魚や針子も丈夫です。このため、初心者でも問題なく五式メダカを増やすことができるでしょう。
五式メダカの固定率について
五式メダカの固定率について説明します。私が飼育する限り、五式メダカの固定率は非常に高いです。種親のグレードにもよりますが、五式同士の子供は親と同じ形や色をしているものがほとんどです。
これがオロチだと色が薄いものが混じっているため、オロチよりも五式のほうが固定率が高いと思います。
ただし、オロチの中にはオレンジ色ではなく白色が交じる個体が一定数生まれます。これらは白五式とも呼ばれていますが、どうしても白と黒の個体が産まれてしまうのは避けられないでしょう。
五式メダカの価格・入手難易度について
五式メダカは近年高額で取引されていましたが、typeR やtypeR GODなどが発売されるに従い値段は下がっています。このため、うまくすれば1匹数百円で購入することができます。
ですが、五式メダカは人気が高いにも関わらず熱帯魚店やホームセンターなどで一切販売されていませんん。また、メダカ屋さんでもあまり五式を売っているお店を見かけないため、入手には結構苦労します。
とはいえ、五式メダカ自体の人気は非常に高く、値崩れスピードも比較的遅い魅力的なメダカだと思います。
五式メダカの種類
五式メダカの種類について説明します。
五式 type B
五式 type Bは従来まで普通の「五式」と呼ばれていたメダカです。特徴は冒頭でも解説した通り、黒い体色にわずかにオレンジ色が入り、ヒレもオレンジに染まります。
五式 type R
五式 type Rは朱赤色が強いタイプの五式メダカです。五式の作出者である岡本さんが、さらに五式を理想のメダカに仕上げるために作出されたそうです。
typeRはtypeBと比較すると赤み(朱赤色)が強いのが特徴です。
頭とヒレが真っ赤で、ボディが黒いtypeRはとても美しいです。このような見事なtypeRはなかなか生まれないため高額で取引されています。現在ではtypeBよりもtypeRのほうが人気が高く入手も容易です。
ただし、普通の五式と比べると固定率が低く、気を抜くと赤みが強い個体がほとんどになってしまうため、グレードが高いものは非常に高価でなかなか手にはいらないでしょう。
五式 type R GOD
五式 type R GODは五式 type Rをさらに改良して黒色を強くした品種です。ボディが普通のtypeRよりも黒いためかなり存在感が強い品種となっています。五式の中でも特に人気が高く入手難易度も極めて高いです。上等な個体は1万円から数万円以上で取引されていることも多いです。
まとめ
五式メダカは黒色のメダカの中でもかなり人気が高く全国にコアな愛好家が多数存在しています。さらに固定率も高いですし、typeRなどの上級品種もたくさんリリースされているため奥が深いです。私も五式は好きなので type B、typeR両方をブリードしています。あまりランクにこだわらなかれば安価で入手することも可能なので、五式メダカが気になる方はぜひ一度ご購入してみてくださいね!
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