ダルマメダカ

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説明

ダルマメダカについて飼育や繁殖、作出方法について説明します。

ダルマメダカとは?ダルマメダカの特徴

ダルマメダカは、メダカの体型の一つです。ダルマメダカという品種ではなく、体型なのでほかの体型や品種と複合します。たとえば、「楊貴妃ダルマ」「三色ラメダルマ」「ヒレ長ヒカリダルマ(ヒレ長+ヒカリ体型+ダルマ)」など、多彩なバリエーションがあります。

ちなみに画像の個体は東天紅ダルマ(楊貴妃ヒカリダルマ)です。楊貴妃メダカのダルマ体型で尾ヒレが菱形になっており、ヒカリ体型とダルマの複合タイプとなっています。

ダルマメダカの特徴は丸っこい体型です。この特徴的な体型は、普通のメダカよりも背骨の数が少ないことで引き起こされます。背骨が少ないため、ダルマメダカは体の長さが通常のメダカに比べて3分の2・半分程しかありません。その丸くてコロコロした見た目から、「ダルマメダカ」と呼称されています。ダルマメダカは丸くて可愛らしい体型をしているため、特に女性人気が高いと言われています。

ダルマメダカの飼育方法

ダルマメダカの飼育方法は、基本的には普通のメダカと同じです。ですが、体型が普通のメダカとは異なっているため、普通のメダカよりは飼育がやや難しいです。

これは、金魚でも和金よりリュウキンやらんちゅうのほうが飼育が難しいのと同じです。ですが、メダカの場合らんちゅうなどと比べるとそこまで弱いわけではなく、ダルマメダカだからといって松かさや転覆病などの病気になったり、すぐに死んでしまうわけではありません。実際、ダルマメダカは若干普通体型のメダカよりは弱いですが、ほとんど普通体型と同じように飼育できると思います。

ただし、ダルマメダカを飼育する際は以下の点に注意する必要があります。

ダルマ同士で飼育する

まず、ダルマメダカはダルマ同士で飼育するということです。ダルマメダカは泳ぎが不得意なので、他のメダカと混泳させると餌を食べ損ねたりストレスを受けたりする可能性があります。

ヒーターで保温する

ダルマメダカの水温はヒーターで一定に保ったほうがいいでしょう。ダルマメダカはうまく水底に潜れず、冬に水面が凍ってしまうと死ぬことがあります。ですが、ダルマメダカの中には非常に丈夫な個体もおり、屋外で飼育していても大丈夫なことも多いです。

私もダルマメダカを屋外で飼育していますが、冬に死んでしまった個体も少しいましたが、ほとんどは無事に越冬できました。ただし、水温が高いと水質が悪くなりやすいので、水換えをこまめに行うことよいでしょう。

エサについて

ダルマメダカは消化不良を起こしやすいので、餌は少しづつ数十秒で食べ尽くす量を与えましょう。消化しやすいものがおすすめです。

ダルマメダカの繁殖方法

ダルマメダカの繁殖方法について説明します。ダルマメダカは交尾が下手で無精卵が多いと言われています。また、体が短いため交尾をうまく行うことができない個体がいるとされています。ずっと卵を産まない場合は普通体型や半ダルマ(あまりダルマになっていない個体)を繁殖に使用するといいでしょう。少なくともダルマメダカは普通体型のメダカよりも産卵数は少ない傾向があることは確かです。

ダルマメダカの未受精卵はすぐに取り除くことが大事です。無精卵は白く濁りカビが生えやすく、正常な受精卵にも影響を及ぼす可能性があるため注意しましょう。

ダルマメダカの固定率・作出法

ダルマメダカの固定率・作出法について説明します。

まず、ダルマメダカは「ダルマ遺伝子」を持っているメダカがいて、孵化するときの温度が28度以上であれば産まれてくる可能性があります。

このため、30度以上で飼育すれば、理論上すべてのメダカからダルマが産まれてくる可能性があります。ですが、楊貴妃や幹之など固定率が非常に高い品種からはダルマメダカはめったに産まれません。一方でヒカリ体型やヒレ長体型の品種からは誕生しやすい傾向があります。

また、ダルマメダカ同士をかけ合わせても子供が全部ダルマになるわけではありません。さらに、ヒカリ体型同士のメダカからかなりの高確率でダルマが産まれることがあります。

ダルマメダカの作出法

ダルマメダカの作出法について説明します。まずは先述の通り28度以上、できれば30度以上で卵を管理します。

ダルマメダカの卵や稚魚は28度以上で育成することが重要です。高水温で飼育・繁殖させるとダルマ体型になりやすくなります。

種親はできれば同じ種類で、ダルマ同士のオス親とメス親を掛け合わせることです。ですが、ダルマ遺伝子(fu遺伝子)を持っていればダルマメダカは産まれてくるため、ダルマメダカの兄弟やダルマが多い系統であればOKです。

ダルマメダカの値段

ダルマメダカは固定率が低く、飼育や繁殖も普通体型のメダカより難しいため貴重です。

このため、ダルマメダカは一般的には1匹数百円から数千円程度で販売されています。さらに貴重な品種のダルマや他の体型と複合しているダルマ(三色ラメダルマやヒカリダルマなど)はさらに高額で、ヤフオクで1ペア1万円以上で販売されていることもあります。

ダルマメダカの寿命

ダルマメダカの寿命は普通のメダカと同じで2~3年程度だと言われています。普通のメダカよりも病気にかかりやすいと言われていますが、普通体型と同じように元気な個体も多いです。水質管理や餌やりに気を付けて健康的に長生きさせてあげましょう。

まとめ

以上、ダルマメダカについてご紹介しました。飼育自体はそこまで難易度は高くありませんが、繁殖などはやはりハードルが高く流通量が少ないです。皆様の参考になれば幸いです。

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