メダカの繁殖・産卵がうまくいかないときに読む記事です。
メダカの繁殖・産卵で気をつけること
メダカの繁殖・産卵は次のような条件で行われます。
日照時間が12時間以上(できれば太陽光並みに強い光)
温度が20度以上(できれば25度以上)
メスが満腹状態
この4つが揃っていればまずメダカの産卵・繁殖に失敗することはありません。逆に言えば、メダカがなかなか産卵しない時はこのうちのどれかが欠けていることになります。
健康なオスとメスが揃っている
メダカの産卵・繁殖においていちばん重要なのは健康なオスとメスが揃っていることです。まずありがちなのはオスメスの判断を間違えており、オスオスやメスメスのカップリングで水槽に入ってしまっている場合です。普通体型のメダカであれば雌雄を間違えることはありませんが、ヒレ長やヒカリ体型は雌雄判別がプロでも難しいことがあるため、なかなか紛らわしいです。このため、1ペアのみで飼育するのではなく複数で飼育するのが産卵繁殖のためにはベストです。
また、メダカが病気だと産卵・繁殖に至らないことが多いです。ヒレを閉じていたり水面上を元気なく漂っていないかチェックしましょう。もし病気ならペアを変えるしかありません。また、メスは元気でもオスが病気の可能性もあるため、メダカの繁殖・産卵の前にメダカが健康であるかどうか確かめましょう。
日照時間が12時間以上(できれば太陽光並みに強い光)
メダカは日照時間が12時間以上ないと卵を産みません。このため、室内で照明をつける時間が短いと産卵しないことがあります。また、メダカは強い光を好みます。太陽光を当てるのがベストですが、屋内ではなかなか難しいので高出力のLEDライトを使うなど工夫してみましょう。目安としては水草がガンガン育つようなライトが理想です。
温度が20度以上(できれば25度以上)
メダカは温度が20度以上ないと産卵しません。このため、屋内では常にヒーターなどで加温する必要があります。また、20度以上でも産卵しますが理想は25度以上で、25度から30度ぐらいがたくさん卵を産みます。このため、夏場以外はヒーターで加温するとたくさん卵を生むようになります。
メスが満腹状態
メダカの産卵と言うか生物の生殖活動には多大なエネルギーが必要になります。メスの栄養が足りないと卵が産みづらくなります。このため、メスにはたっぷりとエサを与えましょう。特に各社で販売されている繁殖用のエサは効果が高いです。
それでもメダカが産卵しない時
それでもメダカが産卵しないときに私がやっている対策を紹介します。
水換えする
メダカの産卵は環境に変化があると引き起こされます。そこで、たし水や水換えをして温度を変化させると産卵スイッチが入ることが多いです。ちなみにわざと冷たい水を使う必要はなく、普通に水替えすれば大丈夫です。
添加剤を使う
また、屋内飼育では強力なライトなどを準備できないため、メダカがなかなか産卵しないことがあります。こういった時は各社で販売されている添加剤を使うといいでしょう。ポピュラーなのはテトラ販売している「メダカ産卵繁殖用水つくり」です。他にも各社が似たような添加剤を販売しているので、どうしてもメダカが産卵しない時は試してみましょう。
それでもメダカが産卵しないとき
それでもメダカが産卵しないときも慌てる必要はありません。メダカは繁殖力が強い生き物で、生殖能力がないメスはほとんどいませんし、私は今まで病気以外で卵を産まないメスを見たことがありません。
それに、メダカが産卵しないのではなく、実は産卵しているけど卵を食べられているケースもあります。こういった場合、毎日こまめに採卵していれば卵を発見できることが多いです。もっと言うと、産卵床に産み付けられる卵はごく一部なので、ベアタンクにして一日一回網で水槽の底をすくうとたくさんの卵が取れることが多いです。また、産卵床だけでなくアオミドロやフィルターなどに卵を生む雌もいるので、まずは水槽内で卵をよく探してみましょう。
また、メダカの産卵はサイクルがあります。導入直後は卵を産まないことが多く、最大で1か月ぐらい卵を産まないことがあります。また、若いメスの場合、卵を産んでしばらくすると産まなくなり、また産み出すといったこともあります。いずれにせよ、メダカは人間よりも遥かに生殖能力が高いため、病気に感染していない限り、不妊症のような病気になることはありません。
完全にメスが全く卵を産まないことは考えにくいので、もしメダカの産卵や繁殖がうまくいかないのであればこの記事を読み返してみてください。
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