説明
今回は人気改良メダカ「マリアージュロングフィン」について説明します。
マリアージュロングフィンの特徴
マリアージュロングフィンの特徴 | |
ヒレ | リアルロングフィン(背びれと尾びれが長く伸びている) |
ヒレ | ヒレの先端がフサフサと細かく分かれている |
体色 | 幹之のような青色体外光 |
マリアージュロングフィンとは、有名ブリーダーの垂水政治さんという方が作出した改良メダカです。マリアージュはリアルロングフィンと呼ばれている長く伸長した背びれと腹びれを持っています。さらに、伸びたヒレの先端が細かく分かれており、フサフサとしていることから「房ヒレ」とも呼ばれています。
マリアージュロングフィンのグレードの高い個体は非常に観賞価値が高く、まるでベタやグッピーなどの熱帯魚を凌ぐほどの美しさがあります。
マリアージュロングフィンの飼育
マリアージュロングフィンの飼育難易度は他のメダカよりも高いです。マリアージュはヒレ長メダカの中でも特にヒレが長いリアルロングフィンと呼ばれる形質であり、尾腐れ病などに感染しやすいです。また、マリアージュロングフィンは普通に飼育していても病気になりやすい傾向があるため、普通のメダカよりも難易度が高いと言えるでしょう。
美しいヒレを作るために
さらに、マリアージュロングフィンは普通に飼育していてもヒレが綺麗に育たないことが多いです。実はマリアージュロングフィンの特徴的なフサフサとしたヒレは30度以上の高水温で育てることで完成されています。このため、マリアージュを本格的に育てたければヒーターで加温するかビニールハウスで飼育する必要があります。
マリアージュロングフィンの繁殖
マリアージュロングフィンの繁殖自体はそこまで難しくありません。ですが、ヒレが伸び切った個体は交尾や産卵がうまくできない場合があります。
また、個体によっては産卵数が少なかったり無精卵が多いなどのトラブルもあるようです。ただし、あくまでもこれらは傾向であって、全く繁殖に問題がないマリアージュも多いです。とはいえ、普通の楊貴妃や幹之と比べるとやはり難易度は少し高めでしょう。
マリアージュロングフィンの固定率
マリアージュロングフィンの固定率はやや低めです。マリアージュロングフィンはヒレの先端、ヒレの長さ、体外光という3つの特徴があります。このため、単色系のメダカよりも表現がバラけるため、固定率が低くなってしまうことは避けられません。
体外光がうまく乗らなかったり、ヒレが伸びなかったりするだけでなく、先述の通りマリアージュは30度以上の高温で飼育する必要があるため、固定率を上げるためにはかなり苦戦するでしょう。
エメキン(マリアージュキッシングワイドフィンエメラルドフィンタイプ)について
連投すみません💦w
エメキン上見・横見 pic.twitter.com/i1i19AWhlw
— ぷらくん@めだか1/2 (@plastic_medaka) April 10, 2023
マリアージュロングフィンには、派生品種としてエメキン(マリアージュキッシングワイドフィンエメラルドフィンタイプ)があります。今では普通のマリアージュよりもエメキンのほうがはるかにたくさん流通しています。
エメキンはマリアージュと「エメラルドフィン」というメダカをかけ合わせて作出された品種です。マリアージュはプラチナ幹之のように青白い色をしていますが、エメキンは体色が黄色っぽく、普通のマリアージュより色が濃いです。
また、エメラルドフィンの形質を受け継いでおり、ヒレ光が普通のマリアージュよりも特徴です。さらに、ヒレの形も「ワイドフィン」と呼ばれているように、横に広がるのが特徴です。普通のマリアージュよりもエメキンのほうが熱帯魚のベタのような形をしています。
マリアージュロングフィンの価格
マリアージュロングフィンはリリース直後は数十万円で取引されていましたが、爆発的に全国に広まったおかげで現在はかなり価格も落ち着いています。
私は以前無人販売で1匹500円でマリアージュの稚魚が売られていたのを見たことがあります。
ですが、固定率が低く育成も手間がかかることから、グレードが高いマリアージュであれば1匹数千円はするでしょう。上等の個体でエメキンであれば、現在でも1ペア数万円程度で販売されています。
まとめ
マリアージュロングフィンは非常に完成度が高く、メダカではなく新種の熱帯魚のような姿をしています。ただ、固定率が低く特殊な飼育法が必要なことから初心者向けのメダカではないでしょう。
ですが、とても美しく観賞価値が高いメダカだと思うので、ぜひ飼育にチャレンジしてみてくださいね!
コメント