説明
夜桜メダカの飼育や特徴、繁殖や派生品種などを紹介します。
夜桜メダカの特徴
夜桜メダカは2017年に垂水政治さんというブリーダーが作出した改良メダカです。夜桜メダカは定義が曖昧で多種多様な形質が存在します。夜桜メダカの定義は日本メダカ協会によると「黄黒半透明鱗ラメ」だそうです。半透明鱗を持っているためエラ蓋が透けて見え、黒と黄色の模様にラメが乗っていれば夜桜メダカということになります。
ですが、そういった特徴がない個体も夜桜メダカとして販売されており、体色も青から金色とかなり幅広く作出者によって全く別の品種のような夜桜が多数販売されています。また、夜桜メダカはどちらかというと黒色というよりもブラックリム(網目状の黒い模様)が入っている個体が多いような気がします。
画像は私の家で育てている夜桜ですが、ブラックリムに青や黄色の模様に加えてラメが乗る個体がたくさん産まれてきます。
一方、この夜桜も他店で購入した夜桜です。同じ夜桜でも全く違う模様なのをご理解いただけると思います。
夜桜はオーロラ幹之というメダカを更に改良して作出されたメダカですが、夜桜の他にもユリシスや忘却の翼など、オーロラ幹之を改良したメダカは多数います。そのどれもが似通っており、判別しづらいため、夜桜から産まれた子を夜桜としていることがほとんどです。もっと言うと、販売者が夜桜と言えば夜桜になるのが現状だと思います。
私の夜桜判別法
私は夜桜をブラックリムと半透明鱗+ラメで判断しています。夜桜メダカは顔を見れば黒い網目状の模様が入っているため、夜桜系かそうでないかは判別しやすいです。
柄に関しては本当に千差万別で青と黒の夜桜から黄色味が強い夜桜まで様々なバリエーションが産まれます。
夜桜は非常に人気が高く、ラメ系のメダカの中ではおそらくダントツで一番人気がありますが、これはバリエーションが豊かという理由も一因としてあると思います。
夜桜メダカの飼育
夜桜メダカは丈夫で病気にもかかりにく初心者にも安心して飼育できます。特に夜桜メダカはこれといった癖もなく、普通の楊貴妃や幹之と同じような感じで飼育可能です。屋外でも屋内の水槽でも飼育できますが、屋内だと柄が薄くなってしまうため屋外で飼育したほうが観賞価値が高い個体に育ちやすいでしょう。
夜桜メダカの繁殖
夜桜メダカの繁殖は簡単です。夜桜メダカのメスはたくさん卵を産みますし、針子も育てやすいです。基本的な飼育方法さえ守っていれば誰でも夜桜メダカを繁殖させることができるでしょう。
夜桜メダカの固定率
夜桜メダカの固定率は、ラメメダカの中では比較的高いです。ですが、もともと定義が難しい品種なので、様々な柄の夜桜メダカが産まれてくることが多いです。とはいえ、全く別のメダカ(幹之や黒メダカなど親とかけ離れた個体)が出てくることはないため、バリエーションの豊富さも夜桜メダカの魅力でもあります。
夜桜メダカの品種
夜桜メダカは表現が多様なので、様々な派生品種が存在します。
夜桜ゴールド
夜桜の黄色味が強い個体をさらに改良した品種で、金色とブラックリムの模様にラメが乗ります。普通の夜桜よりも人気が高く、全国のメダカ屋を始め幅広く販売されています。上記の固体はどちらかというと夜桜ゴールドに近い夜桜だと思います。
夜桜ブルー
夜桜ブルーはゴールドとは逆に黄色が入らずに青味が強い夜桜になります。上記の固体で頭まで青いと夜桜ブルーと呼べるでしょう。サファイアと似ていますがブラックリムが入るため顔がパンダのようになっているのが夜桜ブルーです。
ちなみに、この画像の兄弟でどう見ても夜桜ブルーにしか見えない個体も結構な割合で産まれてきました。
夜桜三色
三色柄の夜桜でグレードの高い個体は大変美しいですが滅多に見かけない珍しいメダカになります。
忘却の翼
体色は夜桜にそっくりですがこちらはヒレ長で普通鱗になります。夜桜に似ているメダカは他にも煌、ユリシスなどたくさん存在します。
夜桜の価格
夜桜はラメメダカの中では1番知名度が高く、全国至る所で販売されています。このため、安いものでは数百円で購入できるでしょう。
まとめ
夜桜メダカは非常に人気が高い改良メダカです。様々なバリエーションがあり、作出者によって全く柄が異なるためコレクション性が高いメダカです。飼育繁殖も簡単なので、夜桜メダカは初心者にもおすすめの品種です。
コメント