メダカの飼育は難しい?すぐ死ぬって本当?

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この記事では、メダカの飼育は難しいという疑問について解説します。メダカはすぐ死んでしまうイメージがある方はぜひお読みください。

メダカの飼育は難しい?

最初に結論から書くと、メダカの飼育は決して難しくありません。メダカは観賞魚の中では丈夫な部類なので、初心者でも簡単に飼育できます。金魚や多くの熱帯魚よりはメダカのほうが丈夫で飼育しやすいため、これらの魚と比較した場合、飼育が難しいと感じる人は少ないでしょう。

ただし、グッピーやネオンテトラ、プレコなどの非常に丈夫な魚よりはメダカのほうが弱いです。こういった何をやっても死ぬことのほうが難しい魚よりはメダカは弱いため、熱帯魚しか飼育したことがない方にとっては難しく感じることもあります。

飼育難易度
非常に簡単 グッピー・ネオンテトラ・プレコ・青コリ・赤コリなど
簡単 メダカ・和金などの長物金魚・ベタ・赤コリ以外のコリドラスなど多くの熱帯魚
普通 アピスト・シクリッド・簡単な海水魚(クマノミ・スズメダイ)など
難しい 海水魚(ナンヨウハギなど)・丸物金魚・ディスカスなど
非常に難しい 渓流魚・ハードコーラルなど

また、メダカは普通の観賞魚と比べるとクセがあるため、飼育が難しくすぐに死ぬと感じる人もいます。

この記事では、メダカの飼育を難しそうと感じている未経験者や、子供の頃などにメダカを購入してきてすぐに死んでしまった方に向けて、メダカを比較的かんたんに飼育する方法をお教えします。

メダカの飼育が難しいと感じる原因

メダカの飼育が難しいと感じる原因はいくつかありますが、最大の原因はメダカが病気になりやすいことです。メダカは基本的にとても丈夫な魚ですが、調子を崩すとすぐに死んでしまいます。

特にメダカは本に載っていないような原因不明の病気(ヒレ閉じ、痩せ細り病など)ですぐに死んでしまう事があるため、よくわからないうちに全滅してしまい、難しいと感じる方も多いです。

この病気にさえ気をつければメダカを飼育するのはとても簡単です。メダカは体調を崩すと元に戻りにくいですが、体調さえ崩さなければ水質の悪化や低温、高温にも強く死ぬこともほぼありません。

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メダカは細菌感染症に非常に弱い

メダカが病気になりやすい理由は、細菌感染症に非常に弱いからです。メダカはエロモナスやカラムナリスなどの菌に弱く、水槽にこういった菌が生息していると感染しやすいです。

特に初心者にありがちなのはエサのやりすぎで水が腐ってしまい、エロモナスなどの嫌気性細菌が繁殖してメダカが死んでしまうという事態です。

これを防ぐためにはエサを与える量を少なくすることです。メダカ10匹に対して耳かき一杯分ぐらい、数十秒で食べ尽くす量を目安にするといいでしょう。また、ビジネス目的でメダカを繁殖させないのであればエサは1日1回でよく、数日間与えなくても大人のメダカであれば死ぬことはありません。

菌の持ち込み、別の魚から感染

また、買ってきたメダカが菌や寄生虫などを持っていることもあります。さらに、家でもともと魚を飼っている場合、元からいた魚には無害でも、メダカだけ病気が発症してしまうことがあります。

このため、メダカを買ってきたときにはメチレンブルーやアグテンなどで殺菌すると病気になりづらくなります。この消毒処理をトリートメントといいます。

トリートメントやエルバージュやアグテンなど水草やバクテリアに害がない薬を使うのがおすすめです。ちなみにアグテンなどは害が強いと書かれているサイトや本が多いですが一切害はありません。私はエルバージュとアグテンを混ぜてトリートメントしていますが、今まで貝やエビなどが死んだことは一回もありません(魚が弱っていると死にますが重症魚のみです)

また、家で別の魚を飼育しているときはトリートメントに加え、必ず新しい水槽を準備して古い水を入れないようにしましょう。

 

もともと病気だったという可能性も・・・

また、購入したメダカがもともと病気だったという可能性もあります。初期であれば塩水浴と薬浴で治療できますが、弱っている場合は死ぬことがほとんどなのでどうしようもありません。

このため、メダカを購入するときはヒレを閉じていたり、痩せていたり、色が薄くなっていたりすることがない元気なメダカを選ぶことが大事です。

メダカを簡単に飼育するコツ

メダカの飼育は決して難しくありません。これらのコツを押さえれば初心者でも飼育できるようになります。

トリートメントする

メダカ飼育の最大のコツは、購入時にエルバージュ+アグテンでトリートメントすることです。予め薬浴させることで病原菌を完全に消毒すれば、病気にかかるリスクを減らせます。実際、私の家では購入時に必ずエルバージュ+アグテンで消毒しています。トリートメントを必ず行うようになってから、メダカが死ぬことはほとんどなくなりました。エルバージュは粉末で扱いが難しいため、初心者の方はアグテンだけでもいいので、メダカを買ってきたら水槽に入れて上げてください。これらの薬はバクテリアにも無害ですし勝手に分解されるので水槽の中に直接入れれば大丈夫です。

大きめの容器で飼育する

メダカを飼育する際は大きめの容器で飼育します。目安は1匹につき1リットルのサイズです。また、1匹であれば1リットルのビンで飼育できるのかと言えばそんなことはなく、最低でも10リットル程度の水量は確保しておきたいものです。

実際はもっと過密でも飼育できますが、初心者の方であればこれぐらいのサイズが失敗がおきづらいです。

光を与える

メダカは日光浴が好きで明るい場所を好みます。屋外ではずっと日光が当たらない場所においたり、屋内ではライトをつけなかったり弱いライトだけだと調子を崩すこともあります。

このため、たまに光が当たる明るい場所に移動させたり屋内ではきちんとライトをつけましょう。ただし、屋外でずっと直射日光が当たる場所に置いておくと温度が上がりすぎて死んでしまうため、簾を容器の半分にかけておくなど対策が必要になります。

よく観察する

メダカが体調を崩している際は早期発見早期治療が肝心です。上級者でもついエサをやりすぎたり、気づかないうちに水質が悪化している事があるため、メダカを病気にしてしまうことは避けられません。

ですが、上級者の方はメダカを観察して異常がないかチェックしています。水槽で飼育していればヒレを閉じていたり、痩せていたり、泳ぎ方がおかしいなどの異常をチェックできますが、上から見るとメダカの様子を観察できないため、屋外だとメダカの調子がなかなかわからないと思います。

このため、プラケースなどにメダカを定期的にすくってみて観察することをおすすめします。

塩を入れる

メダカは海水魚に近いため、薄い食塩水で飼育すると簡単に飼育できます。このため、普段から0.1%程度の塩水で飼育すると細菌感染症にかかりにくくなります。

また、病気が発生した場合はエルバージュ+アグテンに加え、0.3%から0.6%程度の塩水につけておくと治癒する可能性がアップします。メダカはもともと海水魚に近く、塩をうまく使いこなすことができればかなり飼育も簡単になります。ただしこの飼育法では貝や水草を一緒に入れることができなくなるのが欠点です。

まとめ

メダカの飼育は難しくありませんが、細菌感染症に弱いため病気になるとすぐに死んでしまいます。これを防ぐためにはエサを少なくして水が汚れにくくすることが大事です。

また、買ってきたときにアグテンやエルバージュなどでトリートメントをするといいでしょう。さらに常に0.1%程度の塩水で飼育して、調子が悪くなったら0.3から0.6%の塩水浴をさせると大抵のトラブルは解決します。

ですが、真の上級者は水と容器とエサだけで飼育している方が多いです。エアポンプなども一切使用せずにたくさんのメダカを育てています。やはりエサの量と適切な水換えがメダカの飼育を簡単にする最大のコツなのではないでしょうか。

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